物性物理が専門ですが、中学時代に生物クラブであれこれ生き物に接したことが忘れられず、現役時代には仕事の傍らもっぱら生物や進化関連の本を読み漁っていました。とりわけ進化への興味たち難く、現役を離れたのを機にダーウィンの地、英国留学を画策。サセックス大学のジョン・メイナード・スミスの研究室にもぐりこむ事に成功、ほぼ3年間勉強する機会を得ました。帰国後は慈恵医大の岡部先生のところで1年半ほどエヴォ・デヴォの研究に触れさせてもらいました。岡部研究室では、元は水棲であった脊椎動物が陸棲化する際に体を構成する各器官がどのように進化してきたのかという、壮大な課題に取り組み始めていました。これは非常に意義のある胸の躍る大きなテーマで、この方向で探求を進めていけば魚から我々に到る進化の過程が解明出来ると実感しました。
そこでとりあえず現時点で解明されたことをまとめあげて、陸棲化の過程を概観してみようと思い起った次第です。
写真は英国の借家の庭を散歩する老猫と私です。老猫(出国時18歳)ともども一家を挙げての英国滞在で見たり感じたりしたことごとをエッセイ風にまとめたものを、近々別途ホーム・ページ化する予定です。
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